だいぶ前に、Appleのガレージバンドに中国の楽器やApple Loopsが追加されたニュースがありました。iOS版、MacOS版ともに更新されているのですが、iOS版の二胡は、タッチデバイスならではの演奏感がとてもよいです。

「GarageBandに追加された中国楽器。残念ながらStudio Oneでは利用不可」
「iPhone版の二胡。フレットレス感が演奏していて楽しい」
さて、二胡や琵琶などの楽器は、残念ながらStudio Oneでは利用できませんが、Apple Loopsはオーディオファイルですのでブラウザから直接利用可能です。
Studio Oneでブラウザの「ファイル」タブを開いたら、Apple Loopsの保存先をたどるだけです。Apple Loopsの保存先は、私のMacでは、HDD直下のライブラリ>Audio>Apple Loops>Apple の中の「Chinese Traditional」フォルダに、中国楽器のループがたくさんありました。

「ブラウザの「ファイル」タブでは、コンピューター内のファイルをブラウズできる」
保存場所が異なる場合もあるようですので以下が参照になるかもしれません。
▼GarageBand、Logic:ループのインストール場所
https://support.apple.com/ja-jp/HT201503
ニュースなどでは200ループほど追加されたという情報がありましたが、Chinese Traditionalフォルダ内には300ループほどあるので、元々100ループはあったのでしょうか。この辺は作業前に未確認でしたので不明です。Apple Loops内の他のフォルダ内のループも利用可能です。
もちろんFinderでLoopsを見つけてドラッグしても利用できますが、Studio One内からApple Loopsを使うというのもちょっと変わった感じがしていいかもしれません。試聴もしやすいし。
注意点は、GarageBand内でのキー設定と、オリジナルファイルのピッチが必ずしも一緒ではないこと。

GarageBand内ではキー設定によって違う音程で演奏されます。以下のようにキーがDならオリジナルファイルと違うピッチ(音程)で鳴ります。

「キーがDに設定されている」
一方Studio Oneでは、オリジナルファイルを試聴し、ドロップした際もオリジナルのピッチでアレンジウィンドウに配置されます。
なので、GarageBandで作業中にいいループを見つけた場合、名前を頼りにStudio One
に読み込むと「あれ?音程が違うな?」となるかもしれません。
そんな場合は、イベント上で右クリックしてトランスポーズで音程修正しましょう。となりのチューンではさらに微調整可能なので、音程は合ってるけど他のトラックに対してちょっとピッチ低いなー?!なんて場合にも心地よい音程になるよう微調整できます。

「イベントを右クリック>トランスポーズ イベントに関する設定が可能」

「トランスポーズで半音単位のピッチ調整」
なお、トランスポーズやチューンは、イベントインスペクターにも同じ設定項目が用意されています。こちらで調整しても同じです。
Studio One ガイドブック(224ページ)イベントインスペクターの項では、トランスポートやチューンなどの解説をしています。
不思議と、GarageBandでループを重ねていくのと、Studio Oneでループを重ねていくのでは、また雰囲気の違った曲が構築されていく感じがします。
PreSonus Studio One付属のループと、Apple GarageBand付属のループを混ぜて使ってみるのも一興です。
iPhoneで二胡を演奏してStudio Oneにとり込んだりもしたいですが、そのあたりはまたの機会に。